タネノオト #012
買わんか鯛や鱧 これ買うてたもいの
長唄・官女1830(文政13)
日本の記憶では 「○○×三味線」ということで様々なテーマで企画してきました。
なんといっても初回の「左官と三味線」はなかなかのインパクトでした。
そして2回目の「カリーと三味線」は新宿中村屋さんでの開催で老舗のメニューに助けられた部分もありました。私たちは気づいていたのです!「食品シリーズ×三味線=おいしい」ということを。(見ればわかるけど)元々食べることが大好きな私。
八島落ち官女が物売りに扮してお魚を売り歩く。
鰈買わんか鯛や鱧。
どれでもいいから「これ売ってたもいの」と言いたくなるほど魅力的なお魚。当時、お刺身はないとしてやっぱり秋の鰈は煮つけかしらと妄想してみる。
差し当たって「長唄食品」を思い出してみた
雨の四季→味噌おでん・飴
俄獅子→豆腐 そば
棒しばり→うどん・そば
月の巻→米
土蜘蛛→赤貝
都風流→べったら(市)
四季山姥→しじみ
紀文大尽→ミカン
有喜大尽→たこ なます
飲物「酒」はあちこちに出てくるが・・食べ物は少ない。
さぁ食欲の秋も残りわずか。長唄にも食欲を探して。