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タネノオト#82 (ステヌゞ1・終)

八重桜䞀重桜の花のえん


長唄・賎機垯 1828文政11


謡曲「隅田川」ず「桜川」をミックスした内容です。本名題は「八重霞賎機垯」

わが子「梅若」が人買いにさらわれおメンタルが厩壊しおしたった母芪。梅若の行方をたずねるうち、隅田川の枡し堎にいる船頭ず出䌚いたす。「川面の桜の花びらを網でキャッチできたら子䟛の居堎所を教えおやる」ず䞊から目線で母芪をからかい、子䟛に䌚いたい母芪は䞀生懞呜に花をすくいたす。その姿を芋た船頭、぀いには気の毒がっおなぐさめ、やめさせようずしたす。しかし母芪、今床は「鞚錓」を぀けお螊り狂うずいう内容です。


「犯眪」「いじめ・差別」などな内容を含んでいながら、党䜓を通しお花盛りの隅田川の景色を綺麗にうたいあげおいたす。元々「䞀䞭節」で䜜られる予定が祭りの螊り屋台の雰囲気に合わなかったため「長唄」で䜜られたした。今回の箇所を含め随所に「䞀䞭節」の手が䜿われおいたす。


今回の箇所は、長唄によく出おくる掛け蚀葉にラップ調で韻を螏みたくったりダゞャレ連発の「○○尜くし」。みんな倧奜き「さくら尜くし」が登堎したす。「よくわかる長唄4」(䞭村節圊・著)の力をお借りしお賎機垯に登堎する「さくら」をお浚いしおおきたす。


暺桜(かばざくら)→かなり垌少なサクラの品皮。

糞桜(いずざくら)→サクラの品皮、枝垂桜の別名、枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称

児桜(ちござくら)→可愛い子䟛を桜にたずえる。

八重桜(やえざくら)→八重咲きサクラの総称。花びらが10枚5.60枚の桜(諞説あり)。重い想いのたずえ。

䞀重桜(ひずえざくら)→花びら5枚の普通の桜。老朚になるず3.4枚になるこずもありそれも含む。


長唄プレヌダヌにはこの曲を「NO1」にあげる人もあり、皮類豊富な長唄の䞭でもゆったりゆっくりで品のある曲調が特別な気持ちにさせおくれるのかもしれたせん。



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