タネノオト #048
- 河野文
- 2020年7月4日
- 読了時間: 1分
更新日:2020年7月5日
すいた水仙 好かれた柳の ほいの 心せきちく
長唄・越後獅子 1811(文化8)
名曲「越後獅子」の中の「はまうた」と言います。
浜唄は漁師さんの仕事唄でお芝居では浜辺の雰囲気を出す時に演奏されます。
三味線のトーンテチンは浜を打つ波のリズム(とおもっている)。
肴はあぶった烏賊でいいではありません。
「浜唄は1パイで」と言われた途端に瞬殺されるのが今回のカ所です。
同じメロディで歌詞は2種。「来るか来るかと浜へ出て~」が1番目、
2番目は「好いた水仙 好かれた柳~」で始まります。
「スイスイスイ」って好きだし、好かれてるし、もっと好きだから
もう待てない とにかく早く会いたいよー という感じ。
植物は
水仙

柳

石竹

その後は紅葉も登場し短い浜唄ながら冬から秋までを唄っています。
浜唄は1個目だけでいいよね、となりがちですがこの2個目を大切にしたいと思いました。
この一日千秋の思いを退屈ととられぬ様に、重い想いは焦るほどにスイスイと弾き進めます。
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