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タネノオト #070

更新日:2020年12月19日

賑わう隅田の川面は これぞ真の江戸の花

長唄・風流船揃 1856(安政3)


 日本の記憶スピンオフ企画「GOGOタイムトラベル」が無事終了いたしました。

 未だ各所へ御礼や荷物の後片付けに追われ今回も遅れての投稿です。タネノオトを御存知の方なら薄々勘付いてる「投稿日の改竄」も常態化しつつあり、どうにか繋げてとりあえず「ん」だけを避ける日々です。

 




 吉原コース2日間、佃コース3日間。全12回のツアー&ワークショップを終えることができました。ご参加くださいましたみなさまに御礼を申し上げます。

また会場を提供してくださった長唄和歌山流花の音会様・ルーサイトギャラリー米山様、スタッフの方々、シェア・リツーイトなどの宣伝に協力してくださいました方々に厚く御礼を申し上げます。「左官と三味線」でいきなり京都まで連れてこられてそれ以来毎回ご参加くださっている方々にもただただ感謝です。


 実際に街を歩いて、その景色の音を演奏してみる「街歩き&ワークショップ」。お客様自身が景色をみてどう感じ、どう表現するかを実践するものでした。ただ三味線が「弾けるようになる」というのはゴールではなく、「なにを感じたか」が正解で、あまり感じなかったとしても次にお芝居を観たときに、ニュースのお天気コーナーで隅田川を見たときに、瞬間でもあの日の記憶がよみがえればそれが答えということになります。


 この企画運営は大変で毎回もう辞めよう、もう無理と言いながらここまで続けてきました。今回も消耗が激しいのですが、念願でもあった知り合いの方以外のご参加も1割強達成することが出来、とある先輩に「それはすごいことなんだよ」と言われ、どうにか精神のバランスを保っております。


 日本の記憶・第1回「左官と三味線」が開催された2か月前に熊本の地震がありました。企画の最後に「熊本の方々によせて」ということで「おてもやん」に挑戦しました。延美雪さんからは赤坂小梅さんのYouTubeを参考音源とするよう「この節で!」と指示されていましたが、私はこっそり市丸さんばかりを聴いていました。市丸さんについて調べ、その時にはルーサイトさんにたどり着いておりました。今回、市丸さんが晩年まで過ごしたお家でイベントができるとは・・・3日間も過ごすことができて感慨深いものがありました。






 最終日の夜、ルーサイトさんのデッキから眺めた隅田の川面はキラキラしていてどんなブランドものよりも、宝石よりも美しいものでした。満潮で逆流する速度はゆっくり歩くくらいで自然とチャラリチャラリチャンと口ずさんでいました。これなら吉原への進みも尚軽やかであったのであろうなと。






写真:ルーサイトさん、お客様より

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