タネノオト #026
- 2020年1月25日
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タネノオト #026
天長地久万里が他も
長唄・1767(明和4)
1700年代ということは、タネノオトで取り上げてきた曲の中でもかなり古いほうです。
「七草」を「七種」と書くのは、このタネノオトが由来するところでもあります。一月七日の前夜と当日、七草粥を作る時「唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に」と歌いながら包丁でトントンと七草を刻む習わしがあると聞きます。その土地によって伝わっている言葉に多少の違いはありますが、トントンと囃すことで悪いものを追い払うような意味合いがあるそうです。

前後の歌詞も「夜の鼓の拍子を揃へて 七草なづな 御形田平子仏の座 すずな すずしろ 芹 なづな 七種揃へて恵方へきっと直って しったんしったん どんがらりどんがらり どんどんがらり どんがらり」とあって先ほどの「唐土の鳥が~」に続きます。
そして最後も「天長地久万里が外も打ち納めたる今日の七種」と締めくくります。
天長地久、天は長く地は久し⇒天地は絶対で平和・長寿・繁栄は終わることがなく永遠に発展していくことを願うという壮大な歌詞で締めくくります。
曲調は弾いて楽しい、聴いてたのしい、縦譜における二上り猛特訓曲の決定版でもあり
(個人的には)暗譜もしやすい曲だと思っています。元気で明るくておめでたい曲、知ってほしい曲です。




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