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タネノオト#002

タネノオト #002

りゅうちぇいぱまでんす

長唄・供奴1828(文政11)


吉原へ向かうご主人様のお供をする奴さんのお話「ともやっこ」。

長唄をはじめて割合初期にお稽古することが多い。

・まず元気が良い・ゆっくり「クドキ」あり・合方あり・ソロあり・調弦変更あり・見せ場もある・お囃子のことも学ぶ・とにかく最後まで元気が良い


気になるのは「りゅうちぇいぱまでんす」という言葉。

「ジャンケン一気」といって、ジャンケンで負けた人が一気飲みをする (お酒は二十歳になってから。絶対にNO!一気飲み) 翌朝それを思い出し「アー昨日何杯飲んだんだろ」(←これは最近もある)と指折り数える。


数え方は中国式

6 リィゥ

7 チー

8 バー

9 ジゥ

からきている


当時、中学生のわたしにとっては未知の世界の謎の言葉、でもそういう言葉だからこそ三味線の手が覚えられたりする。邦楽界も吉原もお酒の世界も知らない。懐かしい頃のこと。      


【参考文献】『長唄を読む3』西園寺由利著(小学館スクウェア2014)

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