タネノオト#002
- 河野文

- 2019年8月10日
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タネノオト #002
りゅうちぇいぱまでんす
長唄・供奴1828(文政11)
吉原へ向かうご主人様のお供をする奴さんのお話「ともやっこ」。
長唄をはじめて割合初期にお稽古することが多い。
・まず元気が良い・ゆっくり「クドキ」あり・合方あり・ソロあり・調弦変更あり・見せ場もある・お囃子のことも学ぶ・とにかく最後まで元気が良い
気になるのは「りゅうちぇいぱまでんす」という言葉。
「ジャンケン一気」といって、ジャンケンで負けた人が一気飲みをする (お酒は二十歳になってから。絶対にNO!一気飲み) 翌朝それを思い出し「アー昨日何杯飲んだんだろ」(←これは最近もある)と指折り数える。
数え方は中国式
6 リィゥ
7 チー
8 バー
9 ジゥ
からきている
当時、中学生のわたしにとっては未知の世界の謎の言葉、でもそういう言葉だからこそ三味線の手が覚えられたりする。邦楽界も吉原もお酒の世界も知らない。懐かしい頃のこと。
【参考文献】『長唄を読む3』西園寺由利著(小学館スクウェア2014)




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