タネノオト #006
- 河野文

- 2019年9月7日
- 読了時間: 1分
タネノオト #006
傘さして濡れにくるわの夜の雨
長唄・助六1839(天保10)
台風がきています。今日は昼から雨、そして明日にかけての夜の雨・・・
先々日の日本の記憶ミーティングは花川戸で行われた「紙博2019」に行きました。
夕暮れの帰り道、近くの公園にあった「助六歌碑」を眺めていたら雨がぽつぽつと。


そいじゃぁ堤八町衣紋坂通いなれたる・・・なところ、思いがけない雨に 「傘をさしてても靴が濡れる」と不機嫌な私。そんな私に延美雪さん「急くな急きゃるな」と一先ず茶屋へ。催事の戦利品、60年前の燐票図案集を眺めてワーワー言っているうちに雨は止みました。
日本の記憶、第一回「左官と三味線」では築100年の京町家で杵屋正邦先生 の 「雨の夜」を弾きました。細棹と中棹、はじめての二重奏、準備に追われ怒涛の日々のなか夜の雨の音が美しいことを知る。濡れてもいい、雨を愉しむ余裕がほしいものです。




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