タネノオト#008
- 河野文

- 2019年9月21日
- 読了時間: 1分
タネノオト #008
清光りんりん 麗しき若手の業もの
長唄・小鍛冶 1832(天保3)
小鍛冶は#002で紹介の供奴と同様に、手ほどきから数年以内に習う曲というイメージがあります。2分の曲から始まって、8分、10分と少しずつ長い時間弾けるように成長して到達する「小鍛冶」。刀鍛冶のストーリーやテンポの良い合方を気に入る人もいます。
プレッシャーの独弾きにはじまり、短い合方、ノット、替手付きの長い合方、クドキからの盛り上がり、そして曲の終盤、
「清光りんりん」という言葉に勇気りんりん励まされ
「麗しき若手の業物」という言葉に最後の力を振り絞る
それが名刀のことを言っていると分かっていても、自分の背中を押してもらっているような気になるのは私だけでしょうか。
今回「りんりん」「凛々」について調べていて、それゆけアンパンマンのテーマソング「勇気りんりん(鈴々)」を聴きました。擬音語擬態語が満載で韻を踏む、歌い上げるところやちょっと無理やりはめ込んでいる歌詞、特に二番の歌詞「キャラ尽くし」からのまとめ方は、邦楽っぽいなと思うところもありました。
そうだ!恐れないでみんなのために「勇気りんりん」の長唄化!面白いかもしれません。




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