タネノオト #018
- 河野文

- 2019年11月30日
- 読了時間: 1分
タネノオト #018
乗ったか 乗ったぞ しとしとしと それそれそれと
長唄・土蜘1862(文久2)
長唄土蜘は上・中・下とあり、その中で「切禿(きりかむろ)」と言われる上がよく演奏されています。独り弾きが多く、妖怪「土蜘」という魅力あるストーリー性、盛り上がりもあって、格式もあって、しかも明るい。そして親しみやすさもあります。
その親しみやすさとは、擬態語・擬音語・繰り返しではないかと思いました。
今までタネノオトでは「小鍛冶のリンリン」「外記猿のスミスミスミスミスミスミ」
を取り上げてきました。
この土蜘は擬態語・擬音語・繰り返し・畳語のデパートで、気づいたら口ずさんでしまいそうな言葉たちです。極端にもその部分だけを取り上げていきます。
とりどり
さまざま
しんしん
ちょこちょこ
にこにこにこ
合点合点
振り振り
ちゃちゃ
このこのこの
しげしげ
如何に如何に
これこれ
しゃんしゃんしゃんしゃん
かいくりかいくり
りんりんりん
しとしとしと
それそれそれ
かいくぐりかいくぐり
ダブルどころかトリプル、クアドラプルもあります!
外記猿の記録には届きませんでしたが、その言葉を声に出して読んでみるとニコニコニコです。




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