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タネノオト #018

タネノオト #018

乗ったか 乗ったぞ しとしとしと それそれそれと

長唄・土蜘1862(文久2)


長唄土蜘は上・中・下とあり、その中で「切禿(きりかむろ)」と言われる上がよく演奏されています。独り弾きが多く、妖怪「土蜘」という魅力あるストーリー性、盛り上がりもあって、格式もあって、しかも明るい。そして親しみやすさもあります。


その親しみやすさとは、擬態語・擬音語・繰り返しではないかと思いました。

今までタネノオトでは「小鍛冶のリンリン」「外記猿のスミスミスミスミスミスミ」

を取り上げてきました。


この土蜘は擬態語・擬音語・繰り返し・畳語のデパートで、気づいたら口ずさんでしまいそうな言葉たちです。極端にもその部分だけを取り上げていきます。


とりどり

さまざま

しんしん

ちょこちょこ

にこにこにこ 

合点合点

振り振り

ちゃちゃ

このこのこの

しげしげ

如何に如何に

これこれ

しゃんしゃんしゃんしゃん

かいくりかいくり 

りんりんりん  

しとしとしと

それそれそれ

かいくぐりかいくぐり 


ダブルどころかトリプル、クアドラプルもあります!

外記猿の記録には届きませんでしたが、その言葉を声に出して読んでみるとニコニコニコです。


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