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タネノオト #025

  • 2020年1月18日
  • 読了時間: 2分

タネノオト #025

逃げる大ねずみの あとを慕うて

清元・鳥羽絵1819(文政2)


皆さま、こんばんは。

隔週担当でお届けしておりますタネノオト。

2週間あるし~♪なんて余裕かましておりますと実際はアッという間でして、うっかりギリギリの投稿となりました延美雪です。

いやはや早いもので1月も半分以上が過ぎ去りましたが、いかがお過ごしでしょう?2020年。

20とキリよく最初の干支「子」という事も重なり、いつにも増して新たな事へ挑戦する12年のスタートとなったらいいですね。


さて今回ご紹介するのは、子の年にちなみ鼠が登場する『鳥羽絵』からの一節です。

鳥獣戯画を代表とする戯絵を総じて鳥羽絵と言いますが、清元で題材にされているのは“羽根の生えた擂粉木を追っかける下男とそこへ現れる鼠(しかも人間サイズ)”という映画監督ティム・バートンも真っ青な仰天設定の舞踊曲です。

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歌詞は鼠を追いかけて下男が舞台より引っ込む最後の部分ですが、慕って追いかけるという江戸っ子の洒落が効いた歌詞ですね。

擬人化は演劇に限らず日本文化の得意とするところですので、ぜひ生の舞台を御覧になっていただきたい演目のひとつです。

伝統芸能や歌舞伎に敷居の高さを感じている方がいらしたら、確実に価値観がひっくり返ると思うのです。


だってね、こうですよ。ぶっ飛び過ぎでしょうよ。サイコー!

庶民の日常生活を題材にしたモノが、そもそもの歌舞伎だと感じられるはずでチュー。

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