タネノオト #028
寂照法師にて候
長唄・石橋 1820(文政3)
・・・ジャクショウ法師って誰??ということになり、
そうえば「大江定基出家し・・」って言っているから出家前は大江さんだったのねということでwiki情報をさらっと確認していたら、エピーソードがけっこうヘビーで今見えてない遠くを見ている。
元は能の「石橋」です。望月や道成寺同様、このお能をよくぞ長唄にしてくれました!ひゃほーい。そして忘れちゃいけないのが「外記節」であることです。といっても外記節は300年以上前に滅びているので誰も聞いたとことがありません。それを後の10代目杵屋六左衛門が復活させ、外記節風に「石橋」「外記猿」「傀儡師」を作ってくれました。大薩摩由来なので「しっかり」「語り⇔唄」というキーワードと「加速」というイメージをもっています。 ちなみに、外記(げき)、石橋(しゃっきょう)は辞書登録マスト用語です。
この曲ができてからちょうど200年。カチっとした前半と後半の勢いにはしびれます。獅子モノ最高!時を感じさせないかっこよさと、そんな昔の人々はどんな暮らしをしていたのかなと考えながら。